引越しで気をつけること〜業者には運べないモノもある

引越しで気をつけること〜業者には運べないモノもある

引越しで気をつけること〜業者には運べないモノもある

 

引越し業者 標準引越運送約款

 

引越し業者を頼めば、家にあるものは何でも業者に運んでもらえると思っていませんか。実は引越し業者には運べないものがあるのです。

 

 

 

国土交通省が定めた「標準引越運送約款(やっかん)」の中で、運送中の安全性やトラブル回避のため、一般家庭向けの引越し業者が運んではいけないモノを規定しています。引越し業者が運べないモノとは何でしょうか。

 

引越し業者が運べないモノ

 

引越し業者に預けていけないモノとして、まず、現金や宝石などの貴重品が挙げられます。うっかり、引越し業者に運んでもらうダンボール箱の中に入れてしまって無くなったとしても、後から賠償を請求できませんので注意してください。

 

 

 

貴重品の中には、預金通帳、キャッシュカード、印鑑、有価証券も含まれます。

 

 

 

輸送中に事故を引き起こす可能性のあるモノも、引越し業者に預けてはいけない決まりになっています。引越し当日によくありがちなのが、灯油ストーブの灯油の抜き忘れです。

 

 

 

灯油ストーブそのものは引越し業者に運んでもらうことができるのですが、灯油は輸送中に引火する危険があるので、引越し業者は運べません。

 

 

 

灯油ストーブから灯油を抜いてポリタンクに入れたとしても、ポリタンク入りの灯油も引越し業者には預けることができませんから、冬場の引越しの際には注意してください。

 

 

 

冷蔵庫の中の食品も、冷蔵庫と一緒に運んでもらうことはできません。「標準引越運送約款」で、「腐りやすいもの」も運んではいけないと規定されているからです。

 

引越しで気をつけること〜業者には運べないモノもある

 

冷蔵庫の中の食品は、引越し前に食べきるか、クーラーボックスに入れて自分で運びましょう。

 

 

 

ピアノや骨董品、美術品なども運搬するにあたって細心の注意を必要とするため、引越し荷物と一緒に業者に預けてはいけないと規定されています。

 

 

 

ただし、ガラスケース入りの日本人形くらいであれば、運んでくれる業者もあります。パソコンもテレビ同様、梱包して運んではくれますが、パソコンの中のデータは補償の対象外です。必ずバックアップを取っておきましょう。

 

 

 

「標準引越運送約款」では、動物や植物も引越し業者が運ばないモノとして規定されています。特に盆栽は一種の芸術作品であり、運送中に万が一枝を折ってしまったり、鉢にひびが入ってしまうと、損害賠償額が高額になってしまうからです。

 

 

 

ただし、もし破損しても補償はしませんという条件で、盆栽や金魚なども運んでくれる引越し業者はあります。

 

 

 

壊れては困るものは自分で運ぶか、丁寧に梱包して運んでもらえるオプションやサービスがあるか、見積もりに来る営業マンに相談してみましょう。

 

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